Contents
- 1 キッチンはドラマの宝庫。料理人が主役の映画15選
- 1.1 1. 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』（2014年／アメリカ）
- 1.2 2. 『パリ、テキサスの一皿』（邦題：Chef’s Special／2008年／スペイン）
- 1.3 3. 『バベットの晩餐会』（1987年／デンマーク）
- 1.4 4. 『ジュリー＆ジュリア』（2009年／アメリカ）
- 1.5 5. 『二ツ星の料理人』（2015年／アメリカ＝イギリス）
- 1.6 6. 『ラーメンガール』（2008年／アメリカ＝日本）
- 1.7 7. 『ショコラ』（2000年／アメリカ）
- 1.8 8. 『幸せへのキセキ』（2011年／アメリカ）
- 1.9 9. 『大統領の料理人』（2012年／フランス）
- 1.10 10. 『リトル・フォレスト』（2014年／日本）
- 1.11 11. 『EAT DRINK MAN WOMAN／飲食男女』（1994年／台湾）
- 1.12 12. 『マーサの幸せレシピ』（2001年／ドイツ）
- 1.13 13. 『ラタトゥイユ』（2007年／アメリカ／ピクサー）
- 1.14 ■ 料理人映画は「静かな感情の変化」を味わうジャンル
- 1.15 ■ U-NEXTの強さ：映画に浸る「時間」を贅沢に使える
- 1.16 ■ Huluの強さ：生活の一部に、映画がするっと入る
- 1.17 ■ Amazonプライムの強さ：勉強しながら“広く”観ていける
- 1.18 ■ mieru-TVの強さ：滋味深い“人間の味”が滲むラインナップ
- 1.19 ■ 料理人映画は「最初の3本」で世界観が変わる
- 2 ■ 最後に：料理は、“人を生き返らせる行為”だと思う
キッチンはドラマの宝庫。料理人が主役の映画15選
― “食”に向き合う姿を観ると、人はなぜ元気になるんだろう？
■ はじめに：料理人の人生は「火」と「時間」と「人間関係」でできている
“料理映画”と聞くと、美味しそうな映像を想像する人は多い。
でも、本当におもしろいのは――
「誰が、何のためにその料理をつくっているのか」
という、その背景部分だ。
食材を目利きし、仕込み、火入れをし、皿に盛る。
その一連の所作はオートメーションでもマニュアルでもない。
料理人が積み重ねてきた“人生経験”が、そこに滲み出てしまう。
だから、料理映画には必ず
家族・夢・挫折・矜持
がテーマとして現れる。
本気で料理と向き合う人ほど、
人生そのものが「ドラマ」になる。
本記事では、料理人が主人公になっている映画の中から
“夢と努力と、家族の温かさ”が同時に感じられる作品を15本セレクト。
単なるグルメ映画ではなく
“心の栄養になる映画”
を中心に紹介していく。
1. 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』（2014年／アメリカ）
この作品は、料理映画の新しいスタンダード。
レストランをクビになったシェフが、
自分の料理を諦めず、フードトラックで再出発していく物語。
→ ここで描かれるのは “料理の腕”ではなく“自分の味を貫く勇気”。
SNSを活用して集客したり、息子と一緒に旅をしながら商売したり。
リアルな現代の働き方改革に通じるエモさがある。
観終わったあと、
「自分の仕事の原点ってなんだっけ？」
と考えたくなる。
2. 『パリ、テキサスの一皿』（邦題：Chef’s Special／2008年／スペイン）
少しマニアックだが“人間の再生”を描く名作。
ゲイであることを否定できない主人公が
“父親である自分”と“自分らしい自分”の両立に揺れる。
仕事の成功・名声より
“本当に大切にしたいもの”
が何かは、料理人でなくても突き刺さる。
料理シーンは派手ではない。
でも、一皿の中に「生き方」を詰め込むという
料理人の美学が確かにある。
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3. 『バベットの晩餐会』（1987年／デンマーク）
静かで上品な“魂の料理映画”。
フランス革命を逃れてきた女性料理人が、
ある村で最高の晩餐を振る舞う。
この映画が伝えるのは
「料理は、相手の人生を肯定する時間」。
愛を告白するより、説教をするより、
ただ最高の料理を静かに出す方が、
その人の人生を救うこともある。
食べることは、まさに「受け入れること」なのだ。
4. 『ジュリー＆ジュリア』（2009年／アメリカ）
料理を軸にした “人生の二重奏”。
料理本の出版を夢見たジュリアと、
そのジュリアのレシピを実際に全制覇しようとするジュリーの
時代を超えた並行ストーリー。
努力が報われないとき、
「頑張っても意味ないのでは？」
と誰でも思う。
だけど、料理って
“今日の皿”がうまくいけば、それでいい。
明日また、やれる。
この記事を読んでいるあなたが、
今少し気持ちが沈んでいるなら――
この映画から「今日の一皿」を取り戻してほしい。
5. 『二ツ星の料理人』（2015年／アメリカ＝イギリス）
天才シェフの“やり直し”の物語。
薬物、傲慢、挫折――
どこかで人生を誤った男が、
タイトル通り“三つ星ではない二つ星”から再スタートする。
ここに描かれるのは、
「全てを失っても、もう一度立てるのか」という問い。
料理を武器にしていた男が、
料理に救われていく。
その過程が誇張なく丁寧で、胸を打つ。
（→ この続き：第2回では、後半の料理人映画の紹介をさらに深掘りします。
“キッチンが戦場になる映画”と、“家族と料理の距離”を描く作品へ入ります）
6. 『ラーメンガール』（2008年／アメリカ＝日本）
日本のラーメン屋で修行するアメリカ人女性――という、異文化ギャップが愛おしい映画。
“家族でも恋でもキャリアでもなく、料理に人生を賭ける” その姿勢がとてもリアル。
師匠との衝突・涙の失敗・ひとつの一杯に命を吹き込む集中。
ここには「言語」を超えた“心の温度”が描かれる。
ラーメンという一杯は、
人を暖房のように温める。
この作品が教えてくれる。
7. 『ショコラ』（2000年／アメリカ）
舞台は田舎町の小さなチョコレートショップ。
主人公ヴィアンヌは魔法ではなく、“心に寄り添うチョコレート”で、
偏屈な町の人々の人生を静かに変えていく。
料理人映画の中でも、
特に“味わいの余韻”が長い作品。
どんな人も、甘い一口で
「本当の気持ち」を言えるようになる
――そんな、人間理解に満ちた一本。
8. 『幸せへのキセキ』（2011年／アメリカ）
厳密には料理映画ではない。
しかし、主人公が動物園を買い取り、
「新たな人生」を始めるこの映画は、
料理人映画と同じ“再生”のテーマが強い。
料理も動物も
「生き物」に関わる仕事
という意味では地続きだ。
主人公が“何かを守るために挑戦する”姿は、
料理人映画ファンにも深く刺さる。
9. 『大統領の料理人』（2012年／フランス）
これぞ料理人映画の美学。
フランス元大統領の専属料理人として迎えられた実在の女性シェフ。
宮廷料理のプライド vs 大統領の個人的な好み。
この映画は、“料理の目的”を真正面から問う。
権力のために作るのか？
目の前の人を喜ばせるために作るのか？
大統領の一皿という舞台よりも、
その裏側の“揺れるシェフの心”が見どころだ。
10. 『リトル・フォレスト』（2014年／日本）
料理人というより“自給する者”。
都会の生活を離れ、四季の食材を使いながら
自分のペースで暮らす主人公。
料理って、本当は競争ではない。
「どの季節に、どの食材で、どんな料理を食べたいか」
という問いは、自分の心を知る作業そのものだ。
この映画を観ると、
未来の不安が少しだけほどける。
11. 『EAT DRINK MAN WOMAN／飲食男女』（1994年／台湾）
父は老いた名料理人。
3人の娘はそれぞれの人生を抱える。
毎週日曜の晩餐会は、家族の“心の棚卸し”になっていく。
料理は、言葉より正直だ。
テーブルの中央に置かれた料理は、
時に謝罪であり、時に告白であり、
時に握手でもある。
“家族のドラマを食で描く”という意味で、
世界の映画史でも唯一無二の傑作。
12. 『マーサの幸せレシピ』（2001年／ドイツ）
完璧主義の女性シェフが、 ある事情から少女の世話をすることになる――
この設定だけで、胸がきゅっとなる。
料理人は「感情」を料理に乗せる。
だからこそ、
自分の心のテーマを避けては通れない。
マーサが心を開いていく過程は、
観る側の心までほどけてくる。
13. 『ラタトゥイユ』（2007年／アメリカ／ピクサー）
アニメだと侮るなかれ。
この映画には、料理人映画の本質が凝縮されている。
「才能はどこに宿るのか」
ラタトゥイユは、
“肩書きではなく、味で語れ”
というメッセージを真正面から提示する。
料理を通して、人生の格差や偏見すら超えていける。
ピクサーが作った、最高レベルの料理哲学。
（→ 次回 第3回では、ここまで紹介した映画の“視聴方法”をテーマに、
U-NEXT／Hulu／Amazonプライム／mieru-TV の立ち位置を、
自然な導線で紹介していきます）
映画やドラマの最新配信状況を知りたいなら 最新配信スケジュールまとめ をチェック。視聴サービスごとの配信日や終了日がひと目で分かります。
初めての方は VODサービスの選び方ガイド もおすすめ。無料期間や作品数を比較して、自分に合ったサービスを選べます。
■ 料理人映画は「静かな感情の変化」を味わうジャンル
料理人が主人公の映画…
その醍醐味って何かと言えば、ド派手なアクションよりも
静かにじわっと心が満ちていく感覚だと思うんです。
炎が立ち上がる厨房。
皿に盛りつける“最後のひと手間”。
家族と向き合う時間。
そういう「静かな余韻」を堪能するには、
視聴サービスの“性格”はかなり重要になります。
特に料理人映画は
ながら見 より 丁寧に浸る ほうが満足感が高い。
だから、ここで紹介した15本を観るなら
「どのサービスが、どういう観方に向いてるか」
ここを把握しておくと“幸福度”が段違い。
■ U-NEXTの強さ：映画に浸る「時間」を贅沢に使える
U-NEXTは、日本最大級のラインナップに加えて
映画の画質・音質の満足度が最も高い。
料理人映画って「音」めちゃくちゃ大事なんですよ。
包丁のトントンというリズム
鍋の中のバターが溶ける「ジュッ」
それだけで“フレームの奥行き”が変わる。
U-NEXTは、その“音圧”の違いが出やすい。
特に
**『バベットの晩餐会』**みたいな静かな圧のある映画は
U-NEXTが相性がいい。
→映画館的な没入感で観たい人は、U-NEXTが合う。
▶ U-NEXT公式サイト
■ Huluの強さ：生活の一部に、映画がするっと入る
Huluは“観やすさ”の感覚がめちゃくちゃいい。
疲れて帰宅した夜、
ソファに座ってリモコンで起動 → すぐ見れる。
「長さ」の感覚が軽い。
特に
『ラーメンガール』
『ショコラ』
このあたりの“気分を整える系”はHuluで触れると心地いい。
→生活の邪魔をしないテンションで観たい人はHulu。
▶ Hulu公式サイト
映画やドラマの選び方に迷ったら 初心者向けVODサービス徹底ガイド をチェック。サービスごとの特徴やおすすめ作品が分かります。
さらに迷ったときは AmazonプライムとU-NEXTの比較記事 で違いを確認して、自分に合った方を選びましょう。
■ Amazonプライムの強さ：勉強しながら“広く”観ていける
料理人映画は、人生の哲学に触れるものも多い。
Amazonプライムは“広いジャンルを同時に触れられる”ので、
作品を横断して自分のテーマを見つけやすい。
買い物＝プライム
映画＝プライムビデオ
音楽＝プライムミュージック
→生活インフラに近い。
料理人映画は、「人生の選び方」に刺さる作品が多いので
勉強感覚で観たいなら、Amazonがちょうどいい。
▶ Amazonプライム公式
■ mieru-TVの強さ：滋味深い“人間の味”が滲むラインナップ
意外と知られてないけど
mieru-TVって“人生の厚み”がある映画が多い。
派手じゃないけど、
静かな人間ドラマが、めっちゃ多い。
料理人映画って、派手じゃなくていい。
むしろ、誰かの人生の一皿を覗きたい。
そういう嗜好の人は、mieru-TVがめちゃくちゃ刺さる。
▶ mieru-TV公式
つまり…
| 観たいスタイル | 向いてるサービス |
|---|---|
| 映画館的に集中して浸りたい | U-NEXT |
| 仕事帰りに、軽く癒したい | Hulu |
| 幅広く観て、自分軸を探したい | Amazonプライム |
| 静かな人間ドラマの余韻を噛みしめたい | mieru-TV |
“どれが正解”じゃなくて “どれがあなたの生活に馴染むか” が大事。
■ 料理人映画は「最初の3本」で世界観が変わる
15本すべて観るのも素晴らしい。
ただ、人は “入口” の1〜3本で
そのジャンルを好きになるか決まります。
ここでは、あなたの視聴スタイル別に
「まずこの3本から観ると、一気に世界が繋がる」
というラインナップを提案します。
■ U-NEXTで観るべき最初の3本
- 『バベットの晩餐会』
- 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
- 『マーサの幸せレシピ』
→三者三様の“人生と料理の距離感”が分かる
→包丁の音・火の音・静かに響く言葉、全部が心に残る
▶ U-NEXT公式（31日間無料）
無料期間で1本でも観てみると、
「料理映画ってこんなに深いのか」
と間違いなく気づく。
■ Huluで観るべき最初の3本
- 『ラーメンガール』
- 『ショコラ』
- 『ラタトゥイユ』
→疲れた夜、“肩の力を抜いたまま”観られる3本
→料理を通して、人生の機微がすっと染みる
▶ Hulu公式はこちら
とにかく観やすい。
「ながら見しても、深みが勝手に入ってくる」
そんな味わいがHuluにはある。
■ Amazonプライムで観るべき3本
- 『二ツ星の料理人』
- 『EAT DRINK MAN WOMAN／飲食男女』
- 『ジュリー＆ジュリア』
→人生の勉強になる3本
→料理を通して“自分の価値観”が整理できる
▶ Amazonプライム公式
「この映画をきっかけに、人生が一段深くなる」
そういうタイプのラインナップ。
■ mieru-TVで観るべき3本
- 『大統領の料理人』
- 『リトル・フォレスト』
- 『幸せへのキセキ』（ジャンル外すれすれだから逆に刺さる）
→華やかさより“滋味”を求める人に
→静かに自分の心が整う
▶ mieru-TV公式
ごちゃごちゃを一旦停止させて
「心の温度を戻そう」
そんな日に観たい3本。
■ 最後に：料理は、“人を生き返らせる行為”だと思う
料理人映画の魅力って
「誰かのために料理をする“行為そのもの”がドラマ」
だということ。
人生に詰まったとき
アドバイスじゃなく
誰かが作ってくれた温かい料理一杯で
人は何度でも立て直せる。
その真理が
今回の15本には全部入っています。
そして映画は
人生を“他人の目線”で再体験できるメディア。
だから――
疲れてしまった日こそ
“キッチンが舞台の映画”を観てください。
きっと、明日のための
もう1℃上の温度
取り戻せますから。
最後に、サービス別おすすめの入り口（再掲）
- U-NEXT → 映画館的に浸りたい
- Hulu → 夜に軽く癒したい
- Amazonプライム → 幅広く観て人生を整理したい
- mieru-TV → じんわり人間ドラマを噛みしめたい
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【経歴】
早稲田大学 文化構想学部
卒業後5年間、大手動画配信プラットフォームで編成・ライセンス担当
2020年よりフリーランスとして独立
VOD比較サイト「dokovod.com」を開設・運営
【専門分野】
VODサービスの料金・画質比較
HDR／Dolby Atmosなど最新視聴環境の最適化
