Contents
- 1 意外と面白い!“ゲーム原作映画”入門15選(第1回/導入+前半5作品)
- 1.1 1. 『名探偵ピカチュウ』(2019)
- 1.2 2. 『モンスターハンター』(2020)
- 1.3 3. 『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)
- 1.4 4. 『アンチャーテッド』(2022)
- 1.5 5. 『サイレントヒル』(2006)
- 1.6 6. 『モータルコンバット』(2021)
- 1.7 7. 『ソニック・ザ・ムービー』(2020)
- 1.8 8. 『モンスターハンター:レガシー』(2022/CGアニメ)
- 1.9 9. 『バイオハザード』(2002)
- 1.10 10. 『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)
- 1.11 11. 『アンチャーテッド』(2022・再掲価値)
- 1.12 12. 『ウォークラフト』(2016)
- 1.13 13. 『SILENT HILL: Revelation 3D』(2012)
- 1.14 14. 『ニード・フォー・スピード』(2014)
- 1.15 15. 『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(2021)
- 2 ■ 最後に:“ゲーム原作映画”は、入門として最適なジャンル。
意外と面白い!“ゲーム原作映画”入門15選(第1回/導入+前半5作品)
■ “ゲーム原作映画”というジャンルは、もう笑えない。
「ゲーム原作映画」って、昔は“地雷扱い”されがちなジャンルでした。
でも、今は違います。
▼理由
・ファン層の熱量が極めて高い
・ストーリー構造が映画と相性よく整理されてきた
・VFXの表現幅が安く&正確になった
結果、ゲーム原作の映画が
“普通に、映画として良い”作品が増えている。
しかも、元を知らなくても、ぜんぜん楽しめるラインナップが増えました。
この記事では
「予備知識なしで観ても“映画として面白い”」
そこに基準を置いて、初心者が入門しやすい15作品を紹介します。
まずは前半5作品。
「いきなりこの5本でOK」と言い切れるレベルです。

1. 『名探偵ピカチュウ』(2019)
ほぼ“映画のための世界観再編集”が完璧。
ゲームを知らなくても、
ただ“奇妙で可愛い”世界に没入できる気持ちよさがあります。
●見どころ
・全ポケモンが“実在”に触れられるように撮られている
・テンポが良いので親子でも観やすい
“ポケモンを知る必要”がない。
純粋に“世界を楽しむ映画”になっている。
2. 『モンスターハンター』(2020)
モンハン世界の“環境ゲーム性”を、映画的なテンポに置き換えた設計が上手い。
巨大生物に対して“人間がちっぽけ”に見える画作りが、ちゃんと快楽。
●見どころ
・モンスターの“質量”が画面にある
・砂漠の光と影、火の色温度が“狩りの感覚”を作る
ストーリーより“存在の迫力”で押してくるタイプ。
3. 『トゥームレイダー ファースト・ミッション』(2018)
アンジェリーナ版ではなく、アリシア・ヴィキャンデル版。
「ララ・クロフト」を、1人の若い女性として“誕生”させる物語に再構成されています。
●見どころ
・派手さではなく“身体性の説得力”が主軸
・痛みの描写がリアルなので、臨場感がある
ゲームを知らなくても、
“冒険映画”としての完成度が普通に高い。
4. 『アンチャーテッド』(2022)
宝探しアドベンチャー。
ゲーム的な“アトラクション快楽”を、
映画の文脈にちゃんと落としています。
●見どころ
・とにかく動きが速い
・トム・ホランドの“快適な若さ”
『インディ・ジョーンズ』が好きな人には、
“こっちの方が今っぽい”と感じる人も多いはず。
5. 『サイレントヒル』(2006)
ホラー界の“美術”として語り継がれる作品。
「ゲームの雰囲気」を抽象的に再翻訳して映画化している。
●見どころ
・音の気持ち悪さ
・靄(もや)の“色温度”のコントロール
“怖さ”というより
「気持ちが引っ張られる」
そんな精神的ホラーの快楽。
■ ここまでだけでも「入門」は成立する。
この5本を1週間の夜で消化するだけでも、
“ゲーム原作映画=普通に面白いジャンル”という感覚が
あなたの中にちゃんと形成されるはず。
次回(第2回)は
中盤5作品+「ゲーム原作映画が映画として成立しやすい理由」
を言語化します。
※第3回と第4回で
U-NEXT/Hulu/Amazonプライム/mieru-TV
を自然導線で紹介します。

意外と面白い!“ゲーム原作映画”入門15選(第2回/中盤5作品+ジャンル解説)
■ なぜ“ゲーム原作映画”は今おもしろくなっているのか?
まずここを、いったん整理しておきたい。
これは「時代の変化」による“技術と観客”の合流点です。
▼ポイントは3つ
1)ゲームのシナリオが、本当に“映画脚本化”されてきた
2)観客の側が、ジャンルの多様化を受け入れるリテラシーを得た
3)映像技術の“CG演算コスト”が下がった(つまり再現しやすい)
昔:ゲーム原作映画は「キャラ人気頼り × 映画化に無理があった」
今:ゲーム原作映画は「コンテンツ原作 × 映画文法の再設計」になった
だから、ゲーム知らない人でも普通に観れる “映画としての強度” が高まっている。
今回の中盤5作品は
「ゲームの知識ゼロのまま観ても、ちゃんと映画として成立している」
これを最重要基準にして選んでいる。
6. 『モータルコンバット』(2021)
ゲームは“過激さ”が象徴ですが、映画は違います。
格闘の痛覚・体の重量感・武器と打撃の“差”をちゃんと実写の説得力に変換した。
●入門に向く理由
・キャラ知らない人でもアクションのロジックが「見て分かる」
殴る → 間 → 受けの圧
全部に“重さ”がある。
身体性の映画として、普通に観れる。
7. 『ソニック・ザ・ムービー』(2020)
キャラの“良さ”の抽出が完璧。
ソニックを「異世界から来た、やかましい親戚」レベルのノリに置き換えた大正解パターン。
●入門に向く理由
・キャラの人格が“映画向け”に再調整されている
ソニックを知らない子どもでも
最初の15分でルール理解が終わる。
だから、置いて行かれない。
8. 『モンスターハンター:レガシー』(2022/CGアニメ)
「世界観説明」が丁寧。
スマホアプリ的なUI要素を“説明装置”として映像化しているので、ルールが入るのが早い。
●入門に向く理由
・UI説明 → そのまま「映画内ガイド」になる
最近のゲーム的UIが
“映画での理解コスト”を下げる役割に進化したという好例。
9. 『バイオハザード』(2002)
この映画の成功は
「映画としてのジャンル適正を最大化した」点にある。
=ホラーをスリラーに寄せた。
だから“観やすい”。
●入門に向く理由
・“ミラ・ジョヴォヴィッチのアクション映画”として観れる
「ゲームだから」じゃなく
「この女が強い映画」として成立。
10. 『ランペイジ 巨獣大乱闘』(2018)
動物映画でもあるし、怪獣映画でもあるし、
“ゲーム原作映画”とも言えるジャンルハイブリッド。
●入門に向く理由
・“巨大生物に振り回される面白さ”は説明不要
先に設定を覚える必要がない。
“見れば分かる映画”。
■ 「映画として成立する」=“観客の理解負荷”を下げること。
ここで重要なのは
ゲーム原作映画の“本当の進化”は
映画の側が、観客の理解を設計し直してくれた
という点。
昔は
“ゲームを知ってる人間を前提にしていた”。
今は
“映画だけ観る人間もちゃんと拾う”。
この変化により、
ジャンルとして“ハードル”が消えた。
■ 次回(第3回)
後半5作品を紹介しながら、
U-NEXT と Hulu
この2サービスで「ゲーム原作映画」をつかむ時の視聴導線を提案します。

意外と面白い!“ゲーム原作映画”入門15選(第3回/後半5作品+U-NEXT/Hulu紹介)
■ ゲーム原作映画の“最高ライン”は、ここから上がっていく。
前回までの10作品で
「このジャンル、普通に面白いじゃん」という下地はもうできました。
ここから紹介する5作品は
“ゲーム原作映画”という枠を超えて
「普通に、映画として上位互換」
これを体感できる5本です。
11. 『アンチャーテッド』(2022・再掲価値)
前半で軽く触れたけど
ここで改めて置きたいレベルの完成度。
この映画の凄さは
“プレイヤーの快楽”を“観客の快楽”に翻訳できている点。
●ポイント
・ルックとテンポが“アトラクション化”してる
・キャラの説明を“動き”で処理してる=観客が楽
“座って観るアトラクション”の理想形。
12. 『ウォークラフト』(2016)
世界観“から”入るファンタジー。
キャラ・言語・政治・文化の層が厚い。
●ポイント
・言語体系の“重み”がすでに映画
・世界観と台詞が噛み合っている“手触り”
世界設定に説得力があるファンタジーって
映画の中身の密度が違う。
13. 『SILENT HILL: Revelation 3D』(2012)
サイレントヒル系は“視覚の不快美”の映画。
意味不明の美術と音響が、観客の理解を乱す。
●ポイント
・敢えて“説明不在の時間”を置く
・観客の“理解欲”を削る=気味悪さUP
世界の“解像度”が落ちる瞬間がある。
その違和感が快楽。
14. 『ニード・フォー・スピード』(2014)
リアル車体×ガチ実走。
CGではなく“マジの映像身体性”で走り倒す異色作。
●ポイント
・カーチェイスは“音と重力”が勝負
・だからCGより生の画が効く
ゲームから逆算して
「映画ならこのやり方が正しい」と選んだ演出。
15. 『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』(2021)
“ファンへの回収”と“映画としての導線”のバランス型。
ゲームを知らなくても普通に観られ、
知ってるとニヤつける。
●ポイント
・“初見向けの導線”がちゃんとある
・そこに“知ってる人向けの旨み”を重ねるという2階建て
「ゲーム原作映画の答え」と言える一つの理想形。
■ で、このジャンル…どこで観れば“最もラク”か?
ゲーム原作映画って
**「二段階の理解」**が必要なんですよ。
1)“世界のルール”が入る
2)そこから“映画の快楽ゾーン”に移行する
だから、視聴開始の1〜3分がすごく大事。
そのために、UIと回線が安定してるサービスの方が相性が良い。
▼ゲーム原作映画を“ラクに乗れる”のはU-NEXT
U-NEXTは
冒頭の映像レイヤーが明るくてクッキリしてる作品が多い。
=世界観に入る立ち上がりがスムーズ
世界説明が必要なジャンルで
画面情報が整理されて見えるのは、思った以上に効く。
▼ホラー寄りはHuluが“時間を折り畳める”
HuluはUIが軽いので
ホラー/怪異系の緊張“前”時間の入りが早い。
“座った15分”で
世界観の空気を吸えるのが、ゲーム原作系と相性が良い。
■ 次回(第4回・最終)
最後は
「なぜ“ゲーム原作映画”が今、初心者から観ても面白いのか」
このジャンルの「終着結論」を書きます。
そして
Amazonプライム/mieru-TV
この2サービスへの“最適活用”導線までを仕上げます。
意外と面白い!“ゲーム原作映画”入門15選(第4回/最終:結論)
■ ゲーム原作映画の“本当の面白さ”は、ゲーム知識じゃなく“映画の再編集”にある。
ゲーム原作映画が、今すごく“初心者向け”のジャンルになってきた理由。
それはもう、単純です。
いまのゲーム原作映画って
「ゲームの世界を、映画文法で最適化し直す」作り方に変わった。
=事前知識が要らない。
=最低限「映画としての導線」がすでに付いてる。
だから、ゲーム知らなくても
普通に“映画として”楽しめる。
そして、いったんここまで15作品を見てわかるとおり
ジャンルの幅は本当に広い。
・ホラー
・アクション
・冒険
・SF
・青春
“ゲーム原作映画”という括りはただのラベルであって
中身は既に“映画の王道路線”の集合体になっている。
■ じゃあ、このジャンル。視聴はどこを軸にすればいいか?
ここは、実用の話。
結論だけ書くと
軽い導線:Amazonプライム
深い集中視聴:mieru-TV
この2つの“使い分け”が、無駄がない。
▼ Amazonプライム →「1本だけ観たい夜」に使える
プライムの最大の価値って
“視聴コストの低さ”です。
・作業しながら
・寝る前の40分
・休日の昼に1本だけ
そういう時間の取り方に向く。
ゲーム原作映画は、序盤15分で“世界の説明”が終わる作品が多い。
だからプライムの「短時間でも入れる設計」はすごく相性がいい。
1本だけ、軽く刺しに行くなら、まずはここ。
▼ mieru-TV →「ちゃんと座って体験する映画」に向く
このあと誰にも邪魔されたくない時間──
そういう時間は、音と画面の順応まで“余白”が欲しい。
ゲームからの“世界構築の密度”を
ちゃんと吸うなら、座って観れる大画面(TV)がいい。
mieru-TVは“回り道のない視聴導線”で
そこにすぐ座れる。
“映画を食べる時間”を確保できる人には
こっちが結果的に満足が高い。
■ 最後に:“ゲーム原作映画”は、入門として最適なジャンル。
映画入門者に
「どのジャンルが一番入りやすい?」
と聞かれたら
今なら“ゲーム原作映画”を挙げても良いくらいだと思う。
なぜなら
最初の15分で世界に入れる作りになってるから。
ゲームがどれだけ巨大な世界でも
映画になる段階で「理解しやすい密度」に既に調整されている。
これは“入門”への最短距離。

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【経歴】
早稲田大学 文化構想学部
卒業後5年間、大手動画配信プラットフォームで編成・ライセンス担当
2020年よりフリーランスとして独立
VOD比較サイト「dokovod.com」を開設・運営
【専門分野】
VODサービスの料金・画質比較
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